WordPressは、世界中で利用されており日本で最も利用されている人気のCMS(コンテンツ管理システム)です。
この記事では、WordPressを使ったサイト構築の基本的な手順から、ECサイト構築の注意点、さらにはサイト開設後の運用まで、初心者にもわかりやすく解説します。WordPressで理想のウェブサイトを構築しましょう。
WordPressとは?その魅力と可能性
WordPressの基本的な仕組み
WordPressは、データベースと連携して動的にウェブページを生成するCMSです。世界中のウェブサイトの約43%で利用されており、日本では82%利用されています。
その人気の秘密は、無料で利用できるオープンソースであること、豊富なテーマやプラグインで機能を拡張できること、そして、比較的容易にウェブサイトを構築・管理できることにあります。
CMS(コンテンツ管理システム)としてのWordPressは、ウェブサイトのコンテンツを効率的に作成、編集、管理するためのツールを提供します。専門的な知識がなくても、直感的なインターフェースを通じてウェブサイトを更新できるため、個人ブログから大規模な企業サイトまで、幅広い用途で活用されています。
WordPressの柔軟性は、そのオープンソースの性質に由来します。世界中の開発者が貢献しており、常に新しい機能や改善が加えられています。
このコミュニティの活発さが、WordPressが常に最新のウェブ技術に対応し、進化し続ける理由の一つです。
WordPressでできること
WordPressは、ブログ、企業サイト、ECサイトなど、様々な種類のウェブサイトを構築できます。テーマを適用することでデザインを自由に変更でき、プラグインを
追加することで、お問い合わせフォームの設置、SEO対策、SNS連携など、様々な機能を追加できます。
ブログ機能においては、記事の投稿、カテゴリー分類、コメント機能など、基本的な機能が揃っています。
また、企業サイトとしては、会社概要、サービス紹介、お問い合わせフォームなどを設置し、企業のブランディングや情報発信に活用できます。
さらに、ECサイトとしては、商品の登録、カート機能、決済機能などを追加することで、オンラインでの販売を可能にします。このように、WordPressは、ウェブサイトの目的に合わせて柔軟にカスタマイズできる点が大きな魅力です。
WordPress.comとWordPress.orgの違い
WordPressには、WordPress.comとWordPress.orgの2つの種類があります。
WordPress.comは、Automattic社が提供するホスティングサービスで、手軽にWordPressを始められます。
一方、WordPress.orgは、自分でサーバーを用意してWordPressをインストールする必要がありますが、より自由なカスタマイズが可能です。
WordPress.comは、手軽さを重視するユーザーに適しています。サーバーの管理やセキュリティ対策などをAutomattic社が代行してくれるため、技術的な知識がなくても安心して利用できます。
しかし、カスタマイズの自由度は低く、利用できるプラグインやテーマに制限があります。
一方、WordPress.orgは、より自由なカスタマイズを求めるユーザーに適しています。
自分でサーバーを管理する必要があるため、技術的な知識が必要ですが、あらゆるプラグインやテーマを利用でき、自由なデザインや機能を実現できます。
サイト構築前の準備:成功への第一歩
サイトの目的を明確にする
まず、どのようなウェブサイトを作りたいのか、目的を明確にしましょう。ブログとして情報発信するのか、企業サイトとしてブランディングを行うのか、ECサイトとして商品を販売するのかによって、必要な機能やデザインが異なります。
目的を明確にすることで、サイトの構成、コンテンツ、デザインなどを効果的に計画できます。
たとえば、ブログとして情報発信する場合、記事の投稿機能、カテゴリー分類機能、コメント機能などが重要になります。
企業サイトとしてブランディングを行う場合、会社概要、サービス紹介、お問い合わせフォームなどが重要になります。
ECサイトとして商品を販売する場合、商品の登録機能、カート機能、決済機能などが重要になります。
このように、サイトの目的によって必要な機能やデザインが異なるため、最初に目的を明確にすることが非常に重要です。
ターゲット層を定める
誰に向けて情報発信したいのか、ターゲット層を明確にしましょう。ターゲット層の年齢、性別、興味関心などを考慮することで、より効果的なコンテンツを作成できます。ターゲット層を明確にすることで、コンテンツのトーン、デザイン、マーケティング戦略などを適切に調整できます。
たとえば、若い女性をターゲットとする場合、トレンドを取り入れたデザインや、SNSで拡散されやすいコンテンツを作成する必要があります。一方、ビジネスマンをターゲットとする場合、専門的な知識やノウハウを提供するコンテンツを作成する必要があります。
このように、ターゲット層によって最適なコンテンツが異なるため、最初にターゲット層を明確にすることが非常に重要です。ターゲット層のニーズを理解し、それに応じたコンテンツを提供することで、ウェブサイトの成果を最大化できます。
必要なコンテンツをリストアップする
ウェブサイトに必要なコンテンツをリストアップしましょう。会社概要、サービス紹介、ブログ記事、お問い合わせフォームなど、必要なページやコンテンツを洗い出すことで、サイト構成をスムーズに構築できます。コンテンツをリストアップすることで、サイトの全体像を把握し、効率的にコンテンツを作成できます。
たとえば、企業サイトの場合、会社概要、サービス紹介、実績紹介、ニュースリリース、お問い合わせフォームなどが必要になるでしょう。ECサイトの場合、商品一覧、商品詳細、カート、購入手続き、特定商取引法に基づく表記などが必要になるでしょう。
これらのコンテンツをリストアップし、優先順位をつけることで、効率的にサイト構築を進めることができます。また、コンテンツのリストは、サイトマップの作成にも役立ちます。サイトマップは、ウェブサイトの構造を視覚的に表現したもので、ユーザーがサイト内を効率的に移動できるようにするために重要です。
WordPressサイト構築の手順:ステップバイステップ
レンタルサーバーの契約とドメインの取得
ウェブサイトを公開するためには、レンタルサーバーとドメインが必要です。レンタルサーバーは、ウェブサイトのデータを保管する場所であり、ドメインは、ウェブサイトのアドレスです。エックスサーバーやConoHaWINGなどのレンタルサーバーが人気です。
レンタルサーバーを選ぶ際には、ディスク容量、転送量、サーバーの安定性、サポート体制などを考慮しましょう。ディスク容量は、ウェブサイトのデータ量を格納できる容量であり、転送量は、ウェブサイトにアクセスするユーザーがデータをダウンロードできる量です。
ドメインを選ぶ際には、覚えやすく、ウェブサイトの内容を表すものがおすすめです。ドメインの種類には、.com、.net、.orgなど様々なものがあります。一般的には、.comが最もよく利用されています。レンタルサーバーとドメインを取得したら、DNS設定を行い、ドメインをサーバーに関連付ける必要があります。
WordPressのインストール
レンタルサーバーにWordPressをインストールします。多くのレンタルサーバーでは、WordPressのインストールを簡単に行えるツールが提供されています。これらのツールを利用することで、専門的な知識がなくても簡単にWordPressをインストールできます。
たとえば、エックスサーバーでは、「WordPress簡単インストール」という機能が提供されており、数クリックでWordPressをインストールできます。ConoHaWINGでは、「WordPressかんたんセットアップ」という機能が提供されており、WordPressのインストールだけでなく、テーマのインストールやSSL設定などもまとめて行えます。
WordPressのインストールが完了したら、管理画面にログインし、ウェブサイトの設定を行いましょう。管理画面では、テーマの選択、プラグインのインストール、コンテンツの作成など、様々な操作を行えます。
テーマの選択とインストール
WordPressのテーマは、ウェブサイトのデザインを決定するテンプレートです。無料テーマと有料テーマがありますが、目的や予算に合わせて選びましょう。Lightningなどのテーマが人気です。
無料テーマは、手軽に利用できるというメリットがありますが、デザインや機能が限られている場合があります。有料テーマは、デザインや機能が豊富で、サポート体制も充実していることが多いです。
テーマを選ぶ際には、レスポンシブデザインに対応しているか、SEO対策が施されているか、カスタマイズが容易かなどを考慮しましょう。レスポンシブデザインとは、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで適切に表示されるデザインのことです。
テーマをインストールするには、WordPressの管理画面から「外観」→「テーマ」を選択し、「新しいテーマを追加」をクリックします。そして、検索ボックスにテーマ名を入力して検索し、「インストール」をクリックします。
ECサイト構築におけるWordPressの注意点
必要なプラグインの選定
ECサイトを構築する場合、WooCommerceなどのECサイト構築プラグインが必要です。決済システム、カートシステム、在庫管理システムなど、必要な機能を備えたプラグインを選びましょう。プラグインを選ぶ際には、レビューや評価を参考にし、信頼できるプラグインを選びましょう。
WooCommerceは、WordPressでECサイトを構築するための最も人気のあるプラグインです。豊富な機能と柔軟性を備えており、様々な決済システムや配送方法に対応しています。
その他にも、ECサイトに必要なプラグインとして、決済代行サービスのプラグイン、セキュリティプラグイン、SEO対策プラグインなどがあります。これらのプラグインを導入することで、ECサイトの機能やセキュリティを向上させることができます。
セキュリティ対策の重要性
ECサイトは、顧客の個人情報やクレジットカード情報などを扱うため、セキュリティ対策が非常に重要です。SSL証明書の導入、セキュリティプラグインの導入、定期的なバックアップなど、万全なセキュリティ対策を行いましょう。
SSL証明書は、ウェブサイトとユーザーの間の通信を暗号化し、個人情報やクレジットカード情報の盗聴を防ぎます。
セキュリティプラグインは、不正アクセスやマルウェア感染からウェブサイトを保護します。
定期的なバックアップは、万が一のトラブルが発生した場合に、ウェブサイトのデータを復旧するために重要です。
これらのセキュリティ対策を徹底することで、顧客からの信頼を得ることができ、安心してECサイトを運営することができます。
決済方法の選定
クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済など、様々な決済方法があります。
ターゲット層や商品の価格帯などを考慮して、最適な決済方法を選びましょう。決済方法を増やすことで、顧客の利便性を向上させ、購入率を高めることができます。
クレジットカード決済は、最も一般的な決済方法であり、多くの顧客が利用しています。銀行振込は、クレジットカードを持っていない顧客や、クレジットカードの利用を控えたい顧客に適しています。
コンビニ決済は、手軽に利用できるため、若い世代の顧客に人気があります。これらの決済方法に加えて、電子マネー決済やキャリア決済など、様々な決済方法を導入することで、より多くの顧客に対応することができます。
サイト開設後の運用:成長を続けるために
コンテンツの定期的な更新
ウェブサイトは、公開して終わりではありません。
定期的にコンテンツを更新することで、ウェブサイトの鮮度を保ち、SEO効果を高めることができます。
新しい商品情報を追加したり、ブログ記事を投稿したり、イベント情報を掲載したりするなど、様々な方法でコンテンツを更新しましょう。
コンテンツを更新する際には、ターゲット層のニーズに合った情報を提供することが重要です。また、SEO対策を施したコンテンツを作成することで、検索エンジンからのアクセス数を増やすことができます。
コンテンツの更新頻度は、ウェブサイトの種類やターゲット層によって異なりますが、少なくとも月に1回はコンテンツを更新することをおすすめします。定期的にコンテンツを更新することで、ウェブサイトの価値を高め、長期的に成長させることができます。
アクセス解析による改善
GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールを導入し、ウェブサイトのアクセス状況を分析しましょう。
アクセス数の多いページ、離脱率の高いページなどを分析することで、ウェブサイトの改善点を見つけることができます。
アクセス解析ツールを活用することで、ユーザーの行動を把握し、ウェブサイトの課題を特定することができます。
たとえば、アクセス数の多いページは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツである可能性が高いため、さらにコンテンツを充実させる
ことを検討しましょう。離脱率の高いページは、ユーザーが求めている情報がない、ページの表示速度が遅い、デザインが見にくいなどの原因が考えられるため、改善策を検討しましょう。
アクセス解析の結果をもとに、ウェブサイトを改善することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、ウェブサイトの成果を高めることができます。
SEO対策の継続
検索エンジンからのアクセス数を増やすためには、SEO対策が不可欠です。キーワードの選定、コンテンツの最適化、被リンクの獲得など、継続的なSEO対策を行いましょう。
SEO対策は、ウェブサイトを検索エンジンの上位に表示させるための施策であり、検索エンジンからのアクセス数を増やすために非常に重要です。
キーワードの選定では、ターゲット層が検索する可能性のあるキーワードを調査し、コンテンツに含めるようにしましょう。
コンテンツの最適化では、キーワードを適切に配置したり、ページのタイトルやメタディスクリプションを最適化したりするなど、検索エンジンがコンテンツを理解しやすいように工夫しましょう。
被リンクの獲得では、他のウェブサイトからリンクを貼ってもらうことで、ウェブサイトの信頼性を高めることができます。
これらのSEO対策を継続的に行うことで、検索エンジンからのアクセス数を増やし、ウェブサイトの成果を高めることができます。
まとめ
WordPressは日本で最も利用されているCMSのため、WordPressを利用したホームページ制作やお悩みがある際はお気軽にご相談ください。
WordPress制作専門のプロとして15年以上の経験があるため、悩んでいることについて解決することが可能です。
無料で相談を受けているため、何かお困りごとがあれば下記よりお願いいたします。
この記事を書いた人
株式会社SOCIOLA 河田邦昭株式会社SOCIOLA代表取締役。 2009年よりWEB業界に従事し、2016年に株式会社SOCIOLAを設立。 これまで1000件以上のホームページ制作/運用の実績を経験。 WordPress制作、WordPressカスタマイズ、通販サイト制作、SEO対策、WEB広告など幅広く経験。 お客さまの「成功」を目的に、最高のホームページを常に追求し、結果に繋がるホームページを提供します。 WEBについてわからない方に、わかりやすくコミュニケーションを取れると評価を頂いております。 ホームページに困ったこと、相談したいことがある方はお気軽にご相談ください。