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WordPressサイト制作・運用保守 公開日: 2025.11.15

「WordPressに突然ログインできなくなって焦っていませんか?」

「昨日まで入れていたのに、パスワードが合っているはずなのに…」

「ログイン画面が真っ白になってしまった…」

このような状況は、サイト運営者にとって非常に不安ですよね。

ご安心ください。この記事は、日々WordPressの制作・保守・トラブル対応を行っているWebの専門家が、ログインできない原因を切り分け、具体的な解決手順をステップバイステップで解説します。

多くのケースは、これから紹介する原因のどれかに当てはまります。落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

【重要】作業前の注意点

この記事では、サーバー上のファイルを操作する手順が含まれます。

作業前には、必ずサイトのバックアップを取得してください。 もしバックアップの取得方法がわからない場合や、ご自身での作業に少しでも不安がある場合は、無理に操作をせず、すぐに専門家にご相談ください。

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STEP1:まずは簡単な原因からチェック

技術的な操作に入る前に、まずは見落としがちな簡単な原因から確認しましょう。

1. パスワード・ユーザー名の単純な間違い

「そんなはずはない」と思っていても、一番多い原因がこれです。

  • 大文字・小文字は合っていますか? (例: `PassWord` と `password` は別物です)
  • 全角・半角が混じっていませんか? (特に記号や数字)
  • 不要なスペース(空白)が前後に入っていませんか?
  • キーボードの`[Caps Lock]`キーがオンになっていませんか?

【対処法】

WordPressのログイン画面にある「パスワードをお忘れですか?」リンクから、パスワードリセットを試してください。

※リセットメールが届かない場合

迷惑メールフォルダや、お使いのメールサーバーの受信設定(Gmailの「プロモーション」タブなど)も確認してください。

2. ブラウザのキャッシュ・Cookieの問題

お使いのブラウザ(Chrome, Safari, Edgeなど)が古い情報を記憶している(キャッシュ)せいで、ログインが妨げられることがあります。

【対処法】

  • シークレットモード(プライベートウィンドウ)でログイン画面を開いてみてください。
  • ブラウザの閲覧履歴から、キャッシュとCookieを削除してみてください。

これでログインできた場合は、ブラウザの一時的な問題だった可能性が高いです。

3. ブックマーク(お気に入り)のURLが古い・間違っている

いつもブックマークからログイン画面にアクセスしていませんか?

サイトのURL変更(http→https化など)やセキュリティプラグインの導入により、ログインURLが変わっている可能性があります。

【対処法】

ブックマークを使わず、ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力してみてください。

  • `https://あなたのドメイン.com/wp-admin/`
  • または `https://あなたのドメイン.com/wp-login.php`

(※セキュリティプラグインでログインURLを変更している場合は、設定したURLを入力してください)

STEP2:よくある7つの原因と技術的な対処法

STEP1で解決しない場合、WordPressのファイルや設定に問題が発生している可能性が高いです。

ここからは、サーバーに接続するためのFTPソフト(FileZillaなど)または、お使いのレンタルサーバーの「ファイルマネージャ」機能が必要になります。

原因1:プラグインの競合・不具合

症状の例: 「ログイン画面が真っ白」「500エラー」「PHPのエラーメッセージが表示される」

ログインできない原因として、プラグインの不具合や、他のプラグインとの競合が非常に多くあります。

【解決策】FTPを使ったプラグインの強制全停止

  1. FTPソフトなどでサーバーに接続し、WordPressがインストールされているフォルダを開きます。
  2. `wp-content` フォルダを開きます。
  3. その中にある `plugins` フォルダの名前を、`plugins_stop` や `plugins_old` など、任意の名前に変更します。
  4. この操作により、すべてのプラグインが強制的に無効化されます。
  5. この状態で、再度ログイン画面にアクセスできるか試してみてください。

もしログインできたら:

原因はプラグインのどれかです。管理画面に入ったら、フォルダ名を `plugins` に戻し、管理画面の「プラグイン」メニューから、停止しているプラグインを一つずつ「有効化」していきます。有効化して問題が再発したプラグインが、原因のプラグインです。

原因2:テーマ(テンプレート)の不具合

症状の例: プラグインを停止しても「真っ白」「エラー表示」が直らない。

テーマファイル(特に `functions.php`)の記述ミスや、テーマのアップデート失敗が原因の場合があります。

【解決策】FTPを使ったテーマの強制停止(デフォルトテーマへの切り替え)

  1. FTPで `wp-content/themes` フォルダを開きます。
  2. 現在有効化している(使っている)テーマのフォルダ名を、`my-theme_stop` など任意の名前に変更します。
  3. (※WordPressは、有効なテーマが見つからない場合、自動的に「Twenty~」などのデフォルトテーマを読み込みます)
  4. この状態で、ログイン画面にアクセスできるか試してみてください。

ログインできたら、テーマに原因があります。テーマを再インストールするか、開発元に確認が必要です。

原因3:`.htaccess` ファイルの破損

症状の例: 「404エラー(Not Found)」「500エラー(Internal Server Error)」でログイン画面にアクセスできない。

`.htaccess` は、アクセス制御やリダイレクト設定を行う重要なファイルです。このファイルが破損したり、記述ミスがあるとサイト全体が表示されなくなることがあります。

【解決策】`.htaccess` ファイルのリネーム(再生成)

  1. FTPでWordPressのルートディレクトリ(`wp-content` と同じ階層)にある `.htaccess` ファイルを探します。
  2. ファイル名を `.htaccess_old` などにリネームします。
  3. この状態でログインを試してみてください。

ログインできたら、`.htaccess` の問題です。管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」を開き、何も変更せずに「変更を保存」ボタンを押してください。これで新しい `.htaccess` ファイルが自動的に再生成されます。

原因4:サイトURL・WordPress URLの設定ミス

症状の例: 「リダイレクトが繰り返されました」エラー、ログイン画面のCSS(デザイン)が崩れている。

管理画面でサイトのURL設定を誤って変更してしまった場合に起こります。

【解決策】`wp-config.php` に正しいURLを追記する

  1. FTPでWordPressのルートディレクトリにある `wp-config.php` ファイルをダウンロードし、テキストエディタで編集します。(※非常に重要なファイルです。編集は慎重に
  2. `/* 編集が必要なのはここまでです !` という行の直前に、以下の2行を追記します。

define( 'WP_HOME', 'https://your-domain.com' );

define( 'WP_SITEURL', 'https://your-domain.com' );

(※ `https://your-domain.com` の部分は、ご自身の正しいサイトURLに変更してください)

  1. 編集したファイルをサーバーに上書きアップロードし、ログインを試します。

原因5:PHPのバージョンアップ・仕様変更

症状の例: サーバー側でPHPのバージョンを上げた直後からログインできなくなった。

サーバーが新しいPHPバージョンになったことで、古いプラグインやテーマが対応できず、エラーを起こしている状態です。

【解決策】

  • 応急処置: サーバーの管理画面(コントロールパネル)で、PHPのバージョンを一時的に元に戻してみます。
  • 根本解決: 原因となっている古いプラグインやテーマを特定し、アップデートするか、代替のプラグインを探す必要があります。この特定作業は難易度が高いため、専門家によるデバッグを推奨します。

原因6:ファイルパーミッション(権限)の問題

症状の例: 「403 Forbidden」エラーが表示され、アクセスが拒否される。

WordPressのファイルやフォルダの「パーミッション(権限設定)」が何らかの理由で変更され、アクセスできなくなっている状態です。

【解決策】(※中〜上級者向け)

FTPソフトで、主要なフォルダやファイルのパーミッションを確認・修正します。

  • フォルダ: `755` (または `705`)
  • ファイル: `644` (または `604`)
  • (`wp-config.php` のみ `600` など、より厳しく設定されている場合もあります)

パーミッションの変更はサイト全体に影響するため、知識がない場合は触らない方が賢明です。

原因7:セキュリティ対策(IP制限・WAF・海外アクセス制限)

症状の例: ログインしようとすると「ブロックされました」「アクセスできません」といった表示が出る。

セキュリティプラグイン(`SiteGuard WP Plugin` や `All In One WP Security` など)や、サーバー側のWAF(Web Application Firewall)が、あなたのアクセスを不正とみなしてブロックしている可能性があります。

【解決策】

  • IPアドレスの変更: 自宅やオフィスのIPアドレスが変わっていませんか?(例:違うWi-Fiに接続した)
  • セキュリティプラグイン: `SiteGuard WP Plugin` がログインURLを変更していないか確認してください。(例: `wp-login.php` → `login_12345` など)
  • サーバー側のWAF: レンタルサーバーの管理画面で、WAFの設定を確認し、ご自身のIPアドレスがブロックされていないか確認してください。

STEP3:それでも解決しない場合、または作業が不安な場合

  • 「上記をすべて試してもログインできない…」
  • 「FTPやデータベースの操作は怖くて手が出せない…」
  • 「原因がどれなのか、さっぱり特定できない…」
  • 「登録したメールアドレスがわからない…」
  • 「phpMyAdminから新しくユーザーを作成することができない」

そのような場合は、無理に操作を続けると、最悪の場合サイトのデータを完全に破損させてしまう危険性があります。

WordPressの専門家による「トラブル対応サービス」にお任せください。

当社の「WordPressトラブル対応サービス」は、経験豊富なエンジニアがお客様に代わって、迅速に原因を特定し、サイトを安全に復旧します。

  • 最短即日対応で、ビジネスの機会損失を最小限に。
  • まずは原因を特定し、復旧内容と明確なお見積もりをご提示します。
  • 復旧だけでなく、今後の再発防止やセキュリティ対策についてもアドバイスします。

大切なサイトを守るため、まずはお気軽に現状をご相談ください。

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【まとめ】WordPressログインのトラブルを防ぐために最も重要なこと

WordPressにログインできなくなる原因は多岐にわたりますが、多くは「プラグイン」「テーマ」「`.htaccess`」のいずれかが原因です。

そして、このようなトラブルは、残念ながらある日突然起こります。

今回のトラブルを(自力または専門家の力で)解決できたら、必ず「予防策」を講じてください。最も重要なのは、以下の2点です。

  1. 定期的なバックアップの取得

    (これが無いと、復旧が非常に困難になります)

  2. WordPress本体・プラグイン・テーマの定期的なアップデート

    (セキュリティホールを塞ぎ、不具合を修正するため)

もし、日々のバックアップ管理や、エラーが怖くてアップデート作業ができない…という場合は、サイトの安定運用のために、専門家による「WordPress保守サービス」の導入がおすすめです。

トラブルが起きてから慌てる「対処」ではなく、トラブルを未然に防ぐ「予防」へ。サイトの安全な運用のために、ぜひご検討ください。

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この記事を書いた人

株式会社SOCIOLA 河田邦昭

株式会社SOCIOLA代表取締役。 2009年よりWEB業界に従事し、2016年に株式会社SOCIOLAを設立。 これまで1000件以上のホームページ制作/運用の実績を経験。 WordPress制作、WordPressカスタマイズ、通販サイト制作、SEO対策、WEB広告など幅広く経験。 お客さまの「成功」を目的に、最高のホームページを常に追求し、結果に繋がるホームページを提供します。 WEBについてわからない方に、わかりやすくコミュニケーションを取れると評価を頂いております。 ホームページに困ったこと、相談したいことがある方はお気軽にご相談ください。